ホームページを公開するためにレンタルサーバーを契約したが、使い方が全く分からないという人も多いはず。
特に、公開するためにファイルを置く場所はサーバーによっても異なり、他のサーバーのやり方を見ても参考にならないことも。
今回は、お名前.com レンタルサーバー RSプランでHTMLやPHPファイルを転送する方法をご紹介します。
レンタルサーバーにファイルを転送するには、「SFTP」というものを使います。
実は「FTP」というものも存在するのですが、今回はセキュリティ上より強い「SFTP」での転送を紹介します。
「FTP」や「SFTP」の仕組みなどについては知らなくてもファイル転送できるので、今回は割愛させていただきます。詳しく知りたい方は、後ほどご自身で調べてみてください。
「SFTP」を用いるためには、SFTP対応の「FTPクライアント」を用いるのが簡単なので、今回はこの方法を紹介します。
FTPクライアントには「FileZilla Portable」を使いますので、はじめに次のページからインストールしておいてください!
はじめに、コントロールパネルでSFTPに接続するための設定を行います。
尚、本記事の画像はクリックすることで拡大が可能です。
お名前.com トップページ のヘッダーにある「お名前.com Navi ログイン」ボタンから、ログインページにアクセスします。
会員IDはメールアドレスなどではなく、自動生成された数桁の数字になります。
分からない場合は申し込み時のメールを確認するか、「お名前IDを忘れた方はこちら」から確認してください。
私やクライアント様のものは6~7桁の数字になっております。
ヘッダーメニュー > レンタルサーバー > レンタルサーバー一覧 をクリックします。
「ログイン」ボタンを押してコントロールパネルにログインします。
「サーバー」メニューにアクセスします。
ページ上部「SSH」メニューにアクセスします。
ページ中央「はじめる」ボタンをクリックします。
作成方法は「自動生成」のまま変える必要はありません。
「情報入力する」ボタンを押して、次のページに進んでください。
Key名を入力します。私は複数の端末からアクセスする可能性があるので、機種名である「HP Spectre」としました。
ここで入力したものが、認証に必要なファイルのファイル名になります。後からファイル名だけ変更すると認証が通らないので、ファイル名にしたい文字列を入れておくと良いです。
また、半角英数字のみで入力しておいた方が無難だと思います。
入力したら、「確認する」ボタンをクリックします。
内容を確認して問題がなければ、「完了する」ボタンをクリックします。
「ダウンロードする」ボタンを押して、ファイルを保存します。
このファイルは後から使用するので、分かる場所に保存してください。
「一覧に戻る」ボタンから、一覧に戻ります。
作成したKeyの「詳細」リンクをクリックします。
「ホスト名」「ポート番号」「ユーザー名」を後から使用するので、メモしておきます。
事前にインストールした、FileZilla Portableを起動します。
「ファイル」タブから「サイトマネージャー」を選択します。
「新しいサイト」ボタンを押して、サイトを追加します。
名前はご自身が分かりやすいものを入れてください。
「プロトコル」は「SFTP-SSH File Transfer Protocol」、「ログオンタイプ」は「鍵ファイル」を選択します。
「ホスト」「ポート」「ユーザー」は、2.14. 詳細情報を確認するで確認したものを入力します。
また、鍵ファイルも2.11. プライベートキーをダウンロードするでダウンロードしたファイルを選択してください。
ファイルの種類がデフォルトの「PPK files」になっていませんか。
ダウンロードしたファイルは「PEM files」に変更しないと表示されません。
パスワードやホスト鍵について確認されるので、確認して「OK」を選択します。
接続されると右側にサーバーのファイル一覧が表示されます。
左側は、お気づきの通りローカルのファイル一覧になっています。
ご自身のドメイン名でファイルを公開する場合は、サーバー上のpublic_html > [ドメイン名]
にファイルを置く必要があります。
public_html
、ドメイン名
と選択しましょう。
画像の例は、ドメイン名がexample.com
となっています。
左側でアップロードしたいファイルを右クリックして、アップロードを選択します。
ご自身のドメイン名にアクセスして、表示されるか確認しましょう!
ドメイン名が example.com
で、ファイル名がindex.php
の場合は、http://example.com/index.php
にアクセスすると表示されます。
大抵のサーバーには「ファイルマネージャー」というものが備わっており、難しい設定をしなくてもファイルをアップロードできるようになっています。
ただし、転送速度が遅かったり、ファイルのサイズの制限が厳しかったりと、多くのデメリットがあります。
また、ディレクトリごとアップロードすることができないことも多いです。
少しだけファイルを触りたい場合にお勧めです。